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Channel: ゆきぞうのお仕事日記
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先が見えない

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 お久しぶりです。
 
 新年度になって、係調整・係庶務、制度改正、保険料全般の担当になりました。
 保険料の仕組みについては、準備事務も含め3年間やってきたし(私以外の係員は長くて一年しか後期高齢に携わっていません)、後期高齢者医療の保険料についてはほぼ問題ないと思っています。係調整・係庶務については、係長試験も受かって2年目になるので、昨年度ははっきりしなかった「番頭さん」にぜひともなって勉強したい想いを係の中で承認していただきました。(係長は、「係の庶務はSさん(係の主事最年長、経験豊富)にお願いしようと思ってます。」とか一年前に私にお願いすると言っていたことと全く違うことを言ったので困ってしまっていたところ、Sさんが、「いや、ゆきぞうさんにやってもらった方がいいと思いますよ。」と言ってくれました。)
 
 制度改正が一番の問題です。せっかく後期高齢者医療という一大制度を広域連合設置も含めて作り上げてきたのに、国が「高齢者医療制度改革会議」で後期高齢者医療廃止後の新たな制度設計を行っています。後期高齢者医療制度が全くよい制度だったとは全く思いませんが、せっかく築き上げたシステムや事務手順を反故にして、また新たな制度を築き上げるというのは正直なかなかしんどいです。しかも、今回の主役は、後期高齢者医療ではなく国保の広域化・都道府県化という国保サイドの課題が大きいのです。
 
 国保サイドではあまり情報もないようで、我が後期高齢者医療制度側で情報提供しつつ、25年度新体制の主体たるべき国保側の意識を向上させ、スムーズな制度移行を図りつつ、後期高齢者医療を収束に向かわせることが課題となっています。
 
 25年度新制度への課題はいくつもあります。政省令・標準システム仕様書の早期発出、市町村の財政を圧迫しない制度設計、被保険者の保険料を激変させない仕組み、運営主体をどうするのか、医療給付のあり方等々です。
 
 夏の中間とりまとめまでに制度設計について大枠をまとめ、後期高齢の二の舞にならないよう先を見据えた運営(無理なスケジュールではなく十分対応可能なものを準備してほしいな)を国に期待したいとともに、(おそらくそんな期待を叶えてくれる国ではないので)積極的に国に意見具申して、少しでも「ましな」高齢者医療を作っていきたいと思います。

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